夫婦愛の感性

 夫婦愛については「プライベート」なものだと捉える人が多い。しかし、本来は夫婦愛は「パブリック」な要素も持ち合わせている。

 

 結婚する目的は大きく分けると2つある。1つ目は「子供をつくること」だ。これについては責任が伴うことは言うまでもない。しかし、「夫婦が愛し合うこと」も結婚の目的の1つだ。そして、こちらについても夫婦双方に責任が生じる。もっとも、この責任意識が希薄な人が多い。

 

 愛は責任である。その責任を果たしていなければ「債務不履行」になる。この感覚がないと、公の場で夫婦関係をどのように語るべきか否かが分からなくなる。夫婦仲が悪いことが「債務不履行」になると分かっている人は、公の場で「私たちは愛し合っている」というメッセージを発信するためにもプライベートな空間で努力するはずだ。

 

 この感覚は日本で生きているだけでは到底身につかない。実践することによって、そして配偶者とどれだけ真剣に向き合うのかによって決まる。