やりたいことを実行する方法
先生:さて、今日はどのようなご相談でしょうか?
太郎:やりたいことを、実際にやることについてですね。
先生:以前、太郎さんはやりたいことについて次のように示してくれましたね。
① 好き+役立つ:仕事で今よりも効果的な方法について考える
② 嫌い+役立つ:他人が必要としている知識を教えるための文章を書く
③ 好き+無意味:好きなように文章を読んだり書いたり、奥さんと映画を見る
④ 嫌い+無意味:細かい事務作業のケアレスミスを直す、飲み会に出席する
太郎:そうですね。そして、今日お話したいのは、僕がやりたいのは①と③なので、これを実際にどうやって実行したらいいのかを考えてみたいんです。
先生:やりたいのだから、やってみればいいじゃないか、ということではないのでしょうか。
太郎:なんだろう。もっと、目標をもってやってみたいと思います。こういうふうになりたいなっていう具体的な理想を描きたいというか。
先生:そうなんですね。たとえば、太郎さんは仕事で今よりも効果的な方法について考えることが「好き+役立つ」から「やりたい」わけですが、これについては、どんな理想があるのでしょうか?
太郎: そうですね。たとえば、月に1つは、効率が上がる提案をしたいです。最近は「業務改善士」と名乗って仕事をする人も出てきましたが、そういうのもいいかもしれない。
先生:太郎さんは、業務改善士と名乗れたら、なんだかワクワクするのでしょうか?
太郎:う〜ん。そういうわけではないかもしれないですね。それに、目指すものではないのかもしれないし。。。「何か」を目指さないほうがいいのかなあ。
先生:具体的に「コレ」という職業や未来像がないならば、無理をして理想像を描くと「ウソ」になってしまうかもしれません。それよりも、「いま」やってみたいことを実行に移してみてはどうでしょう。その気持ちは「ホント」ですし、それを積み重ねていったら、自ずと思い描いた自分に近づくかもしれません。
太郎:あえて目標を持たずに、やりたいことを積み重ねるということですね。
先生:そうですね。いま、具体的にやってみたいことって、あるのでしょうか?
太郎:企画を打って、それについて考える時間をつくりたいですね。でも、実際は、普段の仕事を優先してしまって、あんまりできてないところがあります。
先生:そうなんですね。やりたいことなんだけど、優先順位が低くなってしまう。
太郎:そうですね。だから、優先順位を高くするために、スケジュールにあらかじめ予定を入れてしまうのが良いのかもしれません。
先生:スケジュールは、どのように管理するのでしょうか?
太郎:Googleカレンダーに日々の予定を入れるようにしています。30分単位で、早朝に今日1日の予定をつくるんです。ただ、既存の仕事について時間を割り振っているという感覚が強いですね。
先生:そしたら、どこかに「やりたいこと」をやる時間をつくるのが良さそうですね。
太郎:そうですね。週4時間くらい、自分の「やりたいこと」に専念する時間を強引につくってみようかな。もちろん、臨機応変に対応するのですが。
先生:どうすれば、時間をつくれそうですか?
太郎:Googleカレンダーに、繰り返しの設定で毎週決まった時間に「やりたいこと」をやる時間をセットしてしまおうと思います。そこには、「こなす仕事」の予定は入れないようにする。
先生:なるほど。一度、それでやってみるのがいいかもしれませんね。
太郎:そうですね。とりあえずやってみて、どんな気分になるか、先生にまた話します。
先生:わかりました。やりたいことをやるんじゃなくて、まずやりたいことをやる時間だけ設定する。まずは、ここから始めてみましょう。
太郎:はい、またご相談します。
先生:いつでもどうぞ。